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2006/11/29

雪舟への旅(後期)

雪舟に

昨日のことがあったけど、今日は1時間ほど年休取って、山口に雪舟を見に行きました。これで3倍返しだな・・・と思いつつ、明日までですから!まだ陽のあるうちに着けたので、ちょっとだけ紅葉が楽しめましたよ。銀杏が黄色く色づいてキレイ~
さて、前期にはなかった「雪舟自画像」「天橋立図」「秋冬山水図」を楽しみに行きましたが、前回は5時ぐらいに着いたらガラガラだったのに、今日は同じくらいの時間に着いても結構人が!そして「10万人突破」のくす玉が割られていました。今日だったのね~!(ちょっとくやしいらしい)
入り口入ってすぐの「雪舟自画像」はすごく細くて「え、これが水墨画?」と思うような線描。色が乗っているような色彩と、輪郭線などの繊細な感じが意外でした。雪舟はダイナミックな印象があったけど、こんな線も描けるんだ!とまずびっくり。エカダンピの前をまたじっくり通って「天橋立図」へ。これは下絵という話なのですが、全然そんな感じはしなかったなー!でも隣に並べている訳でもないのに前期のときに見た模写とは明らかに違いました。模写の方は黒ずんだ感じがするんですが、本物はなんていうか線とか遠山が軽やかなのです。ささっと描いていてそれがとても生き生きしてていい感じ。雪舟がこぼしたと伝えられる明かりアブラの後も全然薄くて、気にならない程度でしたよ。これが後期の私のイチオシです。「山水長巻」は本物は毛利博物館に帰ったので、弟子が描いた模写が展示されていました。上に雪舟のものの写真が飾ってあり、比較できるようになっているところがよく工夫されていましたね。流水とか岩とかがやっぱり本物の方が軽やかでダイナミック。模写するとどうしても線が固くなってしまうのはいなめませんが、それでも墨のキレイさはさすがでした。「秋冬山水図」は山下先生の講座で「あれは切手になるのにちょうどいいサイズだから有名なだけで、最初にあれを見て感動する人はいないと思う」という爆弾発言(笑)を聞いていたせいで、あんまり期待しなかったせいか、とってもよかったですよ。あのサイズで山水のよさをきっちり出してるところとか、「冬」の方なんて、あの背景の岩の線描は普通考えられませんって!アバンギャルド雪舟の本領発揮な感じでした。しかしこうして見ると横山大観、やっぱ上手いわーー。タッチが不自然じゃないもの。さすが!
もう来られないと思うと、ついついミュージアムショップにつかまってしまいました(笑)前回のときはガマンしたクリアファイルを4セット購入~(全部よかったんだもん!)エカダンピなんて、保存用に2つ買いましたよ(画像はそれの裏表、いいっしょ?)思いがけない出費(> <)まあいいんです!・・・と自分に言い聞かせる。これで私も国宝コンプリしましたよ>rukoさん!(笑)
そっからお茶に行って、ようやく大円宗をやりました。いやー忘れてる上に予習をしなかったのでぼろぼろ・・・。でも来週もこのくらいの時間に来たいものです。温泉には寄らずに真っ直ぐ帰る。いや、ここんとこの長距離移動と今日の雪舟のせいでお金ないんです~

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