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2007/05/27

若沖展

若沖展
「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」/京都 相国寺承天閣美術館
私的に今回の旅のメインです!足利義満600年忌記念という特別展・相国寺に若冲を見に行って参りました。絶対人が多いだろうと早めに行ったのが大正解。私たちは8時20分くらいに着いたのですが、それでももう並んでいる方がいらっしゃいました。10時開館なのですが日曜などは早く開けてくださっているらしく、9時に開館!結構長~いアプローチを早足で移動し、入館できました。
第1展示室には鹿苑寺金閣所蔵の障壁画がバーンと!大書院の障壁画を完全再現してくださってて、もう入ったとたんに水墨画の静寂感のある世界に引き込まれます。今回発見されたという初期の犬の絵なんかもあって「まだ稚拙だが」と解説があったりしたのですが。十分上手いじゃん(泣)
プライスさんを一目ぼれさせた葡萄の絵の床絵がよかったですよ~あああこの絵もって帰りたい~と思うことしばし。そして一番素晴らしかったのが「月夜芭蕉図床貼付」。ものすごい広がりがあって、あの空間感は平面作品とは思えません。襖を開けて、月夜に駆け出して行きたくなる・・・そんな世界。葡萄小禽図と対で飾ってあるせいか、どこまでも若冲の世界に遊びに出かけたくなる・・・ああ、言葉に表せないいい感じでした。この作品は特別展示が終わってもまだ見られるはずなので、これだけのために行っても損はないと思いますよ。
そして第2展示室,「釈迦三尊像」「動植綵絵」全33幅一挙展示!たぶんこれを逃すと生きてるうちには見られないかもしれないので、来られて本当によかったです。宮内庁三の丸で何枚かは見ているのですが、全部並ぶと迫力が違うなあ。後からしまったと思ったのは、Yさんのようにまず最初に全体を眺めるべきだったのですが、ついつい順路に沿ってなめるように見てしまって、全部見終わって入り口に立ったらもう人の山で上半分しか見られませんでした(泣)でもいいの、30枚はしっかり見たから~。どのくらい感動したかというと、もう持ってるというのに重いオモイ画録(今回しかもハードカバー:画像)をうっかり買っちゃったくらいです。水墨が欲しかったのと、動植綵絵の詳細な拡大図版に思わず・・・これがなければその後の買い物も随分と違ったものになっていたはず~でも一期一会だし、後悔はありません!
三の丸より絵との距離が近く、照明もいい感じで、本当に動植物が浮き出るように見えたのは圧巻でした。特に気に入ったのは2-15「紫陽花双鶏図」と2-16「芙蓉双鶏図」の対(鶏のポーズと花の緻密さが好き)2-25「池辺群虫図」2-26「貝甲図」の対(おたまじゃくしと蛙が~v)。後は上げればキリがありませんが、雪の描き方とか構図とかさすがだなあとうなるばかり。見られてよかった!結局1時間ほどで鑑賞し終わったのですが、私たちが出る頃はもうイモの子を洗うような状態になっていて、会場は汲汲。外の行列もありえないくらいトグロを巻いていたので、朝一で行って正解。後1週間しかないけど、行かれる方はお早めがお勧めです。相国寺は今回初めて行ったのですが、ものすごく広く、特別展じゃなくても行って楽しめる所だと思います。
帰って画禄を読んだのですが、プライスさんが涙したという動植綵絵「菊花流水図」が表紙なのは、やはり狙ったのかしら。ああ、まだ余韻に浸っております。

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» 若冲展@相国寺 in Kyoto [はなうたでラテン]
‘門の前のポスター’ Fuimos a Kyoto con mi marido en el fin de la semana pasada para ver la exposicion de Jakuchu Ito(1716-1800 un pintor japones, dibujado del estilo japones, en la epoca de Edo) [続きを読む]

受信: 2007/05/29 17:07

» 若冲展  [のほほん記]
翌日はもう一つの目玉「若冲展」へ。 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会というサブタイトルどおり、明治時代に皇室へ献上された動植綵絵30幅が全部相国寺へ里帰りしてくるとあれば見逃す手はありません。三の丸尚蔵館での... [続きを読む]

受信: 2007/06/05 07:16

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