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2007/05/19

フンデルトヴァッサー展

美術館
下関市立美術館にて。
あのですね、のっけからなんですが、とてもいい展覧会でした!これ会期があと少しなんですが、興味がある方は行ってみてください!オススメ!(5月27日までなんだけど・・・)全国巡回もするみたいだけど、ここの後どこに行くか分からなかった。前は京都とか回ったらしいのです。
私はカタカナの名前を覚えるのが苦手で、この人の名前はもう論外的に長いので、今回やっと覚えたのですが、作品は知っていました。大阪の舞洲工場(USJの近くにあるごみ焼却施設。ファンタスティックな外観に目を奪われます。ガウディの建造物を思わせる建物)のデザインを手がけた人というのが分かりやすいでしょうか。ぐるぐるとした渦巻きをメインとした印象的な画面構成と、鮮烈な色彩の絵を描く人です。何でも「水」に関してとても思い入れが深く、「フンデルトヴァッサー」という名前は日本語に訳すと「百水」という画号だそう。油絵や水彩ももちろん素晴らしかったのですが、今回感動したのが版画です。日本の浮世絵に興味があって、日本の彫師・刷り師とともに制作した錦絵群の美しさにはびっくりしました。錦絵なので平面的なのですが、とても線と面がシャープになって版画の可能性を感じさせてくれました。所々箔を使っているんですが、これがまたいいんですよねー。はっとする美しさと言いましょうか。こればっかりは実物をご覧になっていただきたい。画禄もあったのですが、ちょっと再現率が悪かったので結局買わずじまい(でも今迷ってます。高い画集を通販で買っちゃおうかと)。この人は反合理主義を実践した人としても有名で、今だったら「エコ」とか「ロハス」などの安っぽい言葉で語られてしまいそうですが、あの時代(1928-2000)にそれを貫いて、建築やデザインに実践されたパワーと信念はすごいなと。時代が彼に追いついたとでも言いましょうか、何だか久々に作家の生き方までに感銘を受けた展覧会でした。グッズもあったんですが、高くて手が出ず(> <)コーヒーカップの桁が違ったんだもん~
お仕事の上のヒントもたくさんもらったし、宿題ももらって「これはやるしかないなあ」と思った1日でした。(Mさんと3次会まで行って意気投合し、背水の陣となったのもこの日というのも何か感じるものが)

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