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2007/10/07

諸星さん原作映画

諸星さん原作映画
本当は昨日行きたかったのですが、昨日は舞台挨拶などのイベントがあったようで、並んでまでチケットを買う余裕はなく本日になりました。ネットカフェで時間をつぶした(気になっていたマンガの最終巻が読めて満足ー)後、テアトル新宿で単館上映中の「壁男」を見に。諸星作品の映画化が続いていて嬉しいですが、前作「奇談」よりも地方者には厳しいですよ。北海道作品なので地元上映はあったらしいのですが、東京でも単館・しかも夜1回ってどうよ!?
主演は山南総長役の堺雅人さん。ヒロインが小野真弓さんというラインナップ。監督・脚本は早川渉さん。舞台を北海道オールロケにしてなかなかの秀作に仕上がっていました。以下感想につきネタバレ注意!


まずは堺雅人さんの演技が素晴らしい!どうってことないお話になる可能性もある映画ですが、主人公が壁男にのめり込んでいく課程が克明に描かれていて、割とクールだった主人公がだんだんと狂気の世界に足を踏み入れていく様がこちらにもせまって説得力ありました。小野真弓さんは「ア○ム」の子とは思えないくらいいい感じで、小野さん演じるヒロインの視点で描かれ、レポーター役がとってもはまってました。果敢にレポートする姿がいいです。物語は「壁」と「メディア」の共通性をひっかけたのがよかった。そして主人公仁科がカメラマンという設定が成功していました。彼の目から見て「いる」と感じるところには何かありそうで、写真を見て結構どきどきしてしまいました。面白かったですよ!まだの方是非!
テンポもよく、お話もいい感じで進むのですが、惜しかったのがラスト!私だったら○○を○○にせず、そのまま○○○にもっていっちゃうけどなーー。いくつか未消化のエピソードもあってもったいないと感じてしまった。惜しい~でも堺さんファンは見るべきでしょう(笑)パンフはなく小冊子が500円で売ってました。これって高いのか安いのか・・・そういえば文庫版「壁男」も劇場に並んでいました。まだ未入手なんですが、本屋さんで買いたいと思います。
(ここまで書いて思ったこと:諸星さんの「壁男」はあくまで実在の存在だったけど、早川監督は「噂話」と「実在」の間(つまりメディア)として描いたのでああいうラストになったのかなと。それだったらあのラストもありかなー弱いけど)

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