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2009/08/13

寄り道/夏の京都

寄り道
東京行きの途中下車は京都。この展覧会に行きたかったの。
「妖怪天国ニッポン~絵巻からマンガまで~」京都国際マンガミュージアム。
諸星のカテゴリーとどっちに入れようか迷ったけど、一応美術展の方に入れますね。
この展覧会、兵庫県立歴史博物館とマンガミュージアムの共同企画で、公式図録は書店販売もされているので、ご存知の方も多いかと(夏祭りに行った方で、カタログを熟読された方もご存知でしょうが、同時開催で「コミックマーケットの源流(だったかな?)」もやってます。)
「妖怪」を民俗学の視点からではなく、大衆文化のくくりとして取り上げ、日本文化の中で妖怪がどのように生まれ育っていったのか、という観点で切り取っています。
もともと絵巻物って日本で発達した文化なので、よくアニメーションの原点として取り上げられます。これに加えて、妖怪ってよく考えたら、自然現象や「不思議なこと」を形・目に見えるものにして、恐怖の対象から親しみやすいものへ変化させていった日本人の意識の現れなんですよね。付喪神なんか見てたらもうまんま「擬人化」!今日の擬人化ジャンルの隆盛は成るべくしてなったという気がしてきました。そう思うと鳥獣戯画もそうだし、八百万の神々の住む日本って、モノや事象に神様(ヒト)を見るんだなあと。妖怪って外国にはない日本独自の概念だそうで、そういうものの見方が面白い展覧会でした。
妖怪の出てくる絵巻やら江戸時代の妖怪図鑑などから始まって、マンガの中に活躍の場を見いだす昭和の時代まで、「妖怪」のみを切り取って見せるつくりはなかなかでした。保存の関係もあって、全体的に照明が暗めですが、それも雰囲気を出すのに一役買ってました。

ここは撮影可能でした
後半はマンガに取り入れられた妖怪を紹介していくんですが、やはり水木しげる先生は扱いが別格でした!妖怪ブームの生みの親ですもんね(そして現役なのもすごい)。「どろろ」や「怪物くん」に混じって「地獄くん」が取り上げられていたのが嬉しかったなあ。
それで、当然私の一番の目的は諸星先生な訳ですが、思った以上に紹介されていてびっくりでした。ファンの欲目を引いて見ても、水木先生の次くらいに扱いが大きかったよ!嬉しかったですね~。これはたぶん、この企画展に京極夏彦先生が関わっているからではないかと(図録も一番最初に書かれているし)。「六福神」の単行本カラー表紙は、原画もありましたが↑の画像のようなでっかい看板まで作られていて、嬉しくなって写真を撮りまくりました(ここだけ撮影可)。妖怪ハンターが掲載された当時のジャンプとかもあったり(柱の稗田先生の字が間違っていたりした・・・)、「蟻地獄」の土偶のレプリカが作られていたり、ここの企画をした人にかなりの諸星ファンがいると思いました。
公式図録の「妖怪画の系譜」の巻末に、諸星先生が描き下ろされた「ネット妖怪天国ニッポン」も現代の日本への風刺も効いていてよかったです。この原画もありましたが、薄墨の使い方がうまいなあと。諸星ファンは是非読んで下さい!河出書房のふくろうの本です。

限定モノ弱いので

実はここは、前々から行ってみたかったんですよね。小学校の校舎を改装して、マンガミュージアムを作ったそうですが、所蔵のマンガを好きによむことができる!太っ腹だなあと思います。京都というお土地柄か、外国の方への対応もばっちりで、実際多くの外国人観光客の方がいらしてました。この日は資料の閲覧はできなかったのですが、地下には巨大な書庫があって、希望すれば貴重な雑誌や本を見ることができるそうです。私、どうしても読んでみたい諸星作品があって、今後行ったときには利用してみたいなと思いました。オトナも子供も楽しめる、素敵な空間です。こういうのだったら、国が作っても意義あるんじゃないかなあ。資料収集と研究と後進の育成と・・・「国営マンガ喫茶」と批判を浴びている某施設ですが、私は肯定的なんですよね。公的機関がやるっていう意義は大きいです。日本は今までソフト方面への公的支援が少なかったから、今からはソフトをいかに効果的に発表していくかと思うんだけどな。マンガもアニメも日本文化ですから。
画像は、こちら限定の生八つ橋入りどら焼きvM先生へのお土産に買いました。私も一口いただきましたが、美味しかったですよ。また行きたいなあ。
せっかくの京都なのに、買い物とかは駅ビルで済ませちゃった。またゆっくり来たいです。東京に着いたのは10時過ぎ。そっからお世話になるM先生のお宅へ伺いました。お世話になります~

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