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2009/10/11

演舞場で思い出を作ろう!

演舞場で思い出を作ろう!
お芝居は新橋演舞場で新感線の「蛮幽鬼」です。上川さんが主演で堺雅人さんが出るというので、チケットを取ってもらいました。3連休というので大変だったと思います。rieちゃんありがとう~

時代ものなんですが、時代がおそらく飛鳥・奈良時代あたりを設定してるようで、古代史ファンとしては嬉しかったですね。記事タイトルは、橋本じゅんさんの台詞から。途中で橋本さんが客いじりをしてくださるんですが、うまい~!私2階席だったのですが、乗せられました(笑)おそらく生粋の新感線ファンの方には歌は少ないし(2曲)、古田さんは出ないしで、少々もの足らなかったかもしれませんが、山内圭哉さんがいい味出しておられました。こういう芸風好きだなあ。右近さんもいい役だったと思います。面白かった~

以下、ものすごくネタバレなので注意!
まだの方は見ない方がいいと思います。

たぶん一言で言えば新感線版「厳窟王」。復讐話です。
無実の罪で獄に送られて、そこで復讐を誓う主人公が上川さん。まあそこからが新感線らしくて、一体誰が黒幕かという謎解きが面白いです。みんな腹に一物あるヒトばっかりだから、いろいろ想像をめぐらせてしまいました。でも割と分かりやすい伏線がしてあって、あーこのヒトなんだろうなーという人が黒幕なので、うんうんそうこなくちゃねーと思えました。
一番いい役はやっぱサジと名乗る暗殺者・堺さんだと思います。いっつもにこにこしてるけど、もうバンバン殺しちゃいます。そこが怖くていいですよ。堺さん、殺陣もお上手だし、すごい新感線向きの役者さんだと思います。好きだなー。また客演してくださらないかしら。
私はこのお芝居を観ている間、ずっと「日出処の天子」が頭を廻っていて(時代からしてもうそんな感じ:仏教伝来時代)、「このサジって淡水と調子麻呂だよなあ」と思って見てました。どなたか両方ご覧になった方いらっしゃらないかしら。中島さんは絶対に読んでるよなーと思うんですが(笑)。
だからラストはほんの少しもの足りませんでした。サジも自分の復讐のために土門を利用するんですが、土門も頭がいいから、もう少し早く気が付かなかったのかなとか、あれだけ長いこと一緒に逃避行(←違)してるから、友情なんかが芽生えて、それで破綻しちゃったりしたら面白いのになあとか思って。でも土門が割とはっきりヒロイン(美古都=私的には日出処の布津姫)を取ってしまうので、まあしょうがないかなーと。ああ土門が毛人に見えてきましたよ。どうせなら新感線で「日出処の天子」やってくれるといいのに。
しかし終盤、もうこれでもかってくらいあっけなく人が死んでしまって、まああれだけ死んだら戻れないよなあと思いながら、ラストの悲劇を予測。裏切りと復讐の連鎖の悲劇がよく描かれていると思います。
後ろのお客さんが「上川さんは歌わない方がいいよねー」と言ってらしたのが印象に残っちゃった。いや、そんなにひどくなかったと思うんだけど!上川さん頑張ってたと思うんだけど!かっこいいけど、頭よくて正直すぎてこれだけモテモテだと恨みも買うよねーという主人公、上川さんにぴったりでした!上川ファンは行くべきです。そして山岸ファンの方、感想を語りあいたいッス(笑)

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