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2010/05/29

アナザーワールド

アナザーワールド
千葉までやってきたのは、これを見るためです。

「伊藤若冲アナザーワールド」
千葉市美術館

伊藤若冲の水墨で描かれた絵を中心に集められた企画展です。でもおなじみの気合の入りまくった鶏や、これでもかというほど花をつけ咲き誇る梅、この世のものとは思えない動物たち・・・もたくさんいて、すごくお徳な美術展でした!行ってよかった~
千葉のせい(?)か鑑賞者もそんなに多くなく、ゆっくり見て回れましたし、若冲の水墨の特異さも、そしてそれがどういう影響下で生まれたものかも想像できて、見ごたえありました。
千葉市美術館・・・なんだか不思議な美術館でした。区役所の上にあるのですが、建物自体が旧跡を守るように作られていて(古い銀行の建物がある)、地域に開かれてもいるし、でも美術館としても機能している・・・。千葉市自体も不思議な町でした。県庁所在地なのに、結構広々していて、繁華街がどこにあるのかわからない。昔ながらの百貨店とか、お店とかがしっかり残ってるし、でも首都圏・・・うーん不思議・・・
なんでこんなことを書き連ねているかというと、ここの美術館の学芸員さんの文章がとても読みやすく、こちらの想像力をかきたてるような内容で、すごくよかったことが挙げられます。これって担当の方の感性なのか、千葉という地域性からの書き方なのかが気になるところ。コレクション自体も江戸期のものが多いみたいで、きっとそういう関係もあるかと思いました。
残念ながら、一番見たかった「象と鯨図屏風」は後期展示ということで、私は見ることはできませんでしたが、一緒に行ったR子さんは行く気マンマンでしたので、また感想を聞かせてもらいたいです。ここの美術館は太っ腹で、リピーター鑑賞者の方は、半券があれば半額(500円)になるという・・・!なんていい美術館なんだ~!うらやましい~展示作品も「おお、これいいな~」と思うものは、ほとんど「個人蔵」になっていて、一体この「個人」の皆様は、どのくらいの方々なのかと、ついつい想像してしまいました。「石灯籠図屏風」や「蓮池図」なんかは、さすがによかったな~。でも一番気に入ったのは、白黒のコントラストが美しい墨絵の鶏でした。これ欲しい~

こちらの美術館はこの後も仮面の企画展や、田中一村の特別展もあるそうで、目が離せないなあ。学芸員さんの趣味ととても気の合うものを感じます。再訪したい美術館です。

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