アニフェス
広島国際アニメーションフェスティバルは広島市が主催する、2年に1回のアニメのビエンナーレです。商業ベースに乗らない作品がほとんどですので、知らない作家さんも多いかもしれませんが、25周年を迎えたこの大会からは才能ある作家がたくさん羽ばたいていきました。最近では前回大会で広島賞・観客賞を取った「積み木の家」(アカデミー短編部門で受賞して有名になりましたが、広島ではそれ以前に受賞していました)や、山村浩二さんの「頭山」などの日本人作家。また、イギリスの人形アニメ「ウォレスとグロウミット」も早くから紹介してくれたりと、国内のアニメフェスの草分け的存在です。なんでも噂では事業仕分けの対象になっているとか・・・こんなに歴史ある文化コンテンツをつぶすなんて、頼むからやめて!文化の地方発信の好例として、もっと宣伝して欲しいものです。私は川本喜八郎先生の作品見たさに通いはじめ(まあ広島だし)、もう何年経ったかしら?とてもよい映画祭だと思います。アニメのカンヌを目指して欲しいな!
今年は初日が土曜だったので、コンペの1日目と2日目を見ました。とにかくなんとか参加できてよかった!
以下覚書
<1日目>
開会式に引き続いてコンペ1
・ロスト・アンド・ファウンド(イギリス)ペンギンかわいい~!観客賞も狙えそうな、一般受けする作品。
・スリープ(スイス)タイタニックネタ?
・わからないブタ(日本)東京芸大の学生さん作品・・・分からない・・・不可解・・・ハムが美味しそう
・翼とオール(ラトビア)つかまえた女性の顔が美人じゃないところがいい
・ムトー(イタリア)壁のらくがきが縦横無尽に動き出す作品 すごい好き(ただアニメの変化の部分が惜しい)
・アトミック・ワールド(日本)小作ながら佳作
・ファミリー・ポートレイト(イギリス)イギリスらしいブラックな家族写真
1日目は割と小粒な印象。拍手喝采って感じもないけど、割とみやすい作品が多かったです。
<2日目>
「魔の2日目」と言われる2日目。アニフェスは、芸術性が高すぎて、一般人には理解不能な作品も多いのです(言語の問題もある。字幕が英語だからね~)この日、私は疲れが出て、最初の作品でかなり意識が遠のき、記憶にあるのは中盤くらいから。すいません。まあこういうのもアニフェスの醍醐味ですから(だから人を選ぶので、あんまり友達を誘えません)
・人生の叫び(フランス)面白い動きをする白黒のアニメ、でもオチは!?動物たちはどうなったの??
・ダイバーズ・イン・ザ・レイン(エストニア)あれは助けられなかったのかなあ?沈没船もの?
・ザ・ツイン・ガールズ・オブ・サンセット・ストリート(スペイン)怖いー!人形が怖い、もーすんげー怖い!オチも怖いし、これが入賞してもう1回上映されても見たくないかも。そのくらい肝試しにぴったりの作品。
・ゼロ(オーストラリア)数学の普及のための子供向け人形アニメかとも思ったが、あの陰惨な差別の現場はあんまり子供に見せたくないなあ・・・
2日目・・・覚悟してたけど案の定というか当然というか2日目でしたわ。でもこういうの見ると「アニフェスに来てるんだなあ」と実感できます(本当)一種の拷問みたいなんだけど快感ですよー(なんちゅー勧め方じゃ!)
あと2日コンペがあって、最終日に入賞作品が発表されます。この中から賞が出るかなー?3日目と4日目に行かれた方の感想に期待しています。真の作者こだわりの作品は入賞しないというジンクスがあるアニフェス。機会があれば是非足をお運びくださいね!
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