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2010/08/27

訃報

訃報
あまりに突然のことで…
ご冥福をお祈りいたします。
<追記>
どのカテゴリーに入れようかと迷ったけど、こちらに。私にとってやはりはまったのはこの方の力が大きいから。川本先生のお年も知ってはいたけど、この方はいつまでも人形を作り続けてくれると思っていたので、とてもショックです。そういえば今年はアニフェスでお姿を見かけませんでした。もうそのころからだったのかしら・・・
この人がいるからまだ日本のアニメ(とクリエイティブ産業)は大丈夫と思っていた方がまた・・・(今敏監督もそうですが)革新と伝統を体現している希有な方だったと思います。あなたが育てた日本のアニメは、こんなに豊かになったとお伝えしたかった。せっかくお会いできるチャンスがあったのだから、もっとお話とかしたかったです。この喪失感に、私がこの方から受けていたものの大きさを改めて実感します。本当にご冥福をお祈り申し上げます。

追記にもうちょっと。

「死者の書」が遺作と紹介されていましたが、それはなんかしっくり来ない。きっとまだ企画中のものや、制作中のものがあったはずですので。「項羽と劉邦」はどうなってしまうのか。広島のアニフェスが事業仕分けの対象にされているのをどう思われていたのか・・・とか、なんかいろいろ考えてしまいました。
8月30日の読売新聞にアニメーション作家の古川タクさんが追悼文を寄稿されていて「アニメーションの芭蕉」と紹介されていました。冒頭で今年25周年を迎えた広島国際アニメーションフェスティバルを気に掛けておられて、まだご自身の特集や人形の展示を楽しみにされていたとのこと。この記事を読んでようやく訃報が、実感をもってこちらの腑に落ちました。最後まで川本先生らしいなあと。あの優しげでにこやかなご本人からはあまり結びつかないけど、大変厳しい「駄目なモノは駄目です」と言われたエピソードも、本当にらしいなあと・・・ご本人の厳しさは作品から充分伝わって来ます。あの妥協を許さない姿勢や、作品にかける愛情は、もう追随を許さないくらいの域じゃないかと思います。本当にクリエイターとして絶対的な存在だったと思うのです。もう新作は見られないのかと思うと、取り残された子供のように悲しい。私にとっては北極星のように、そこにいらっしゃるだけで、指針となるような方でした。当麻寺に行きたくなりました。ご冥福をお祈り申し上げます(もうこれしか言葉が出ない)。

「三国志百態」が手元にないので、別冊太陽を引っ張り出して来ました。飯田の人形美術館にもまだ行ってないなあ。いつでも行けると思っていたので・・・ううう後悔先に立たず。
HDDがクラッシュして、中の人形劇が見られないのも残念。そして制作でそれどころじゃないってのも。自分の仕事のダメさ加減に落ち込み中(まあ実際そんなに沈没ひてるヒマもないってくらいなんですが)
仕事もね、昨日のことがひっくり返ってしまいそうで、なんだかなあ。下界はこのように相変わらず混濁していますよ。それを昇華するのが芸術だと思うわけですが。

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コメント

ご無沙汰しております。
川本先生の訃報、昨夜知りました。
なんだか、信じられません…

投稿: | 2010/08/31 12:51

紫さん!!
そうなんですよ~
本当に信じられなくて、なかなか実感が涌きません。いつまでも作り手として、現役でいらっしゃるイメージだったので・・・
来月あたりのアニメ誌で追悼特集してくださらないかしら。買いたいと思います。

投稿: MASA | 2010/09/01 06:54

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