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2011/01/30

池田龍雄アヴァンギャルドの軌跡展

美術館
日曜日もむっちゃ寒かったです(> <)なんとか雪は積もらなかったので、予定通り博多へ。午前中にやっぱり仕事がらみでイベントがあったので、それを覗きに。名誉なことなので嬉しかったですが、こう専門関係の出張(公式じゃないやつ)が続くと休みなしでつらいなあ。まあ博多に出る口実ができたのでそれはよしです。
せっかく博多に来たのだから!と行きたかった美術展に。「池田龍雄アヴァンギャルドの軌跡」展。福岡県立美術館です。
「前衛」運動を進めた池田龍雄の初期作品から最新作までを集めた展覧会です。お名前くらいしか知らなくて、チラシの絵を見て「あ、よさそう」と行くことにしました。行ってみて思ったよりすごくたくさんの作品と作風が展開されていて、見応えのある展覧会でした。
特攻隊として反戦を迎えたという経歴、そのため反体制に貫かれた半生だったのかという印象でした。初期の反戦的ペン画とか原爆への強い思いの作品とかから始まって、どんどん変わっていく作風・それぞれに貫かれた「前へ進む」という強い意志と表現への貪欲さを感じました。「楕円空間」シリーズや「仮面」シリーズが印象に残りました。
BRAHMAN
こちらは美術館の広報誌より「BRAHMAN」シリーズ。実際はもっとたくさんあります。宇宙空間と卵を思わせる構成が次々と変化していく様子が美しいです。このタイトルと作品から、ピンと来られた方もいらっしゃると思いますが、氏は「梵天の塔」というパフォーマンスを行っていて、気が遠くなるような時空のつらなりを絵画と身体表現で表しています。諸星ファンなら「孔子暗黒伝」でおなじみのヒラニア・カルバをこういう表現にした人がいたんだと、今更ながら驚きました。
この日は原田伸雄氏によるパフォーマンスと池田龍雄氏本人による「梵天の塔」のパフォーマンスもあったのですが、この後予定が入っていて見られませんでした。残念。
池田氏が九州出身ということもあって、各県の美術館が連動していろいろな作品が鑑賞できるのも面白いですね。3号倉庫というところに展示してあるらしい「場の位相」シリーズが見てみたいと思ったのですが、この日は時間切れ。また2月に博多に行く予定があるので、時間があれば覗いてみたいです。
すごさに圧倒されて感動したけど、なんていうか見終わっての「突き抜けた」感がもうちょっとだったのは、展示のせいだったのか、時間に追われたからか。自分に余裕がなかったのもあるのかなあ。ちょっと調子悪かったのです。図録買うべきだったかなあ。

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