課題図書
久々に朝寝。シアワセだったけど、今日は宿直なのでいろいろ準備をしなければ・・・と昼過ぎには支度して買い物に出かけ、そのまま仕事へ。3連休でしかもこの悪天候の中、そんなに客は来ないだろうと思ったら案の定でした。まあいいです。それを見越していろいろ持ち込んでました。
「ちはやふる」と「とめはねっ!」です。どっちもこれはイッキ読みしたいなあと思ってて、なかなか時間が取れませんでしたので、これを機に読むぞ~と(笑)Rちゃんに貸して頂いてたのです。仕事が一段落した夜から読み始めて、もうイッキに。ええもうそりゃ夢中で読ませていただきました。期待に違わず面白かった!久しぶりにマンガに熱中した~
「ちはやふる」は競技かるた部、「とめはねっ!」は書道部が舞台の学園物。どちらも文化部ですが、ノリがスポ根ものっぽいのが特徴です。「ちはやふる」が少女マンガ、「とめはねっ!」は少年マンガ(連載は青年誌)。やっぱこういうのは燃えますね。ついつい読んでしまってすごい夜更かししてしまった。でもいい。明日は休みだし!
つづきにいろいろ細かい感想。
「ちはやふる」
末次由紀作の競技カルタ青春物マンガ。「このマンガがすごい!」の2010年オンナ編で第1位を取ったこともあり、ご存知の方も多いかと。競技カルタがスポーツというのは知っていましたが、それをここま視覚化したのが素晴らしいと思いました。カッコイイですよ~。後は少女漫画の王道!幼なじみ+初恋+別れ+再会・・・そしてライバルの登場。友情あり恋愛あり・・・その中でもよく描かれてるなあというのが、敗者の悔しさと、仲間と勝ち上がっていくこと、諦めないことの素晴らしさ。連載誌が「BE LOVE」というのもあるのでしょうが、大人の取り組みがちゃんと描かれていて、その大人の視点がいい感じです。逆に、ちはや側の高校ものはたぶん大人から見たファンタジーの世界で、でもその奇跡の時間が共有されるのがいいと思うのです。青春と呼ぶにふさわしい「熱さ」が彼らにはあって、それが奇跡を起こしているのを後押ししています。もうね、問答無用で泣かせてくれて、ああ少女漫画の王道はこれにありっ!って感じでした。
惜しいと思ったのが、このファンタジーにもう少しリアル感があるとよかったかと。これは私がちょうど「とめはね」の後に読んだからかもしれないけど、あの規模の高校で部活顧問兼務とかありえないし(しかもインターハイに出るようなテニス部の顧問が文化部もつとか物理的に不可能)、それほど顧問の設定にこだわる意味がないような気がしたので(ちなみに部活動を立ち上げるのには職員会の議決が必要なことが多く、かなり難しいという意見を聞いたことあります)。いきなり強豪校破って東京大会で優勝しちゃうとか、そのへんがもったいない。展開は今後も目が離せません。新くんのメガネキャラがいい味出してました。
「とめはねっ!」
ちょうどドラマ化にもなったし、ご存知の方も多いかと。マンガが優れている点「知らなかった世界を分かりやすく読み手に伝えること」ということを、十二分に発揮していると思います。私は書道選択しなかったので(まあ当然のごとく美術選択)こういう風に分かりやすく説明してもらえると、「ああ、なるほど」と素直に思います。主人公を帰国子女(の冴えない男子高校生)にしたのもいいですね。ものすごく共感できます。こちらも「書の甲子園」など大会に出すわけですが、こちらは最初から入選などしないところがリアル。逆にリアルじゃないのが結希ちゃんのキャラですが(柔道インターハイ優勝で書道部兼務)、これは物語の主軸とそこまで関係ないのと、彼女がスポーツをやっているということは、「書道」のスポーツ化への読み手への架け橋で、ある程度必然なので、あまり気になりませんでした。さすがだなあと思うのが、舞台を鎌倉にもってきて、すごくきちんと取材をしていること。やはり伝統文化はそれを担う地域文化と切っても切り離せないところがあるので。こちらもライバル登場でこれからも目が離せません。全国狙うような高校レベルを肌で感じて、また成長していくであろう主人公のこれからに期待。
あーやっぱまんが面白いわ~と堪能した夜でした。貸してくれてありがとう>Rちゃん
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