博多にて・ロッキーホラーショー
ああお正月休みが終わっちゃう・・・というわけでもないのですが、博多に行って参りました。博多阪急でっかいー!イルミネーションもキレイでしたね。
歩いて新キャナル方面に。入り口にサイケなかえるくん。アジアの作家さんらしいです。かわいい~
H&Mとか入っていて、にぎわっていました。面白いデザインの服があって、絶対着ないけど面白かったですね。
・・・で2012年初観劇はこちら!
「ロッキーホラーショー」
シティ劇場です。
私のミュージカル原初体験は、実は映画版のロッキーホラーショーではないかと思うのですよ。そのくらい好きで何回も見た映画です(もちろん最初はビデオです)
日本版のロッキーホラーも見ていて、地方公演に回ってくれた「ローリー(フランケン・フルター)・安岡力也(エディ)細川俊之(ナレーター)版」に行っています。
そんな好きな原作を新感線のいのうえひでのりさん演出で、主演が古田新太!とくれば、行くしかないでしょう!
チケット取ってくれたrieちゃんいつもありがとう!
この日はマチソワだったけど、ロッキーホラーはやはりソワレが似合うと思います。というわけで夜公演でした。
以下、ちょっとネタバレになるかもですので、折りたたみます。興味のある方はどうぞ!
あ、よかったです!CD買っちゃうくらいよかったです(笑)
いのうえさんらしい新演出でした。すごいわかりやすいロッキーホラーでした。
まず、開演前ですが、会場でしか売ってない特別パッケージのポップコーンが売られています。売り子さんに注目!この売り子さんが・・・・なのですよ。これ、全然気が付かなかったなあ~この演出ステキです。客いじりも健在です。
私はこのポップコーンは、「米とクラッカーの代わりに捲いていいよ*」という劇場側の配慮かと思っていましたが(笑)どうもちがったみたい(*カルト・ムービーのロッキーホラーは上映中に観客が一緒に踊ったり、場面によってはお米を捲いたりするシーンがあります)。ちゃんと開演前に「堅くお断り申し上げますv」という解説が入りました。あ、このときのナレーションが川平慈英さん!(ローリー版初演のブラッド役)なあたり、分かってるなあ~と思いました。
そうこうしているうちに「サイエンス・フィクション」が始まり、ロッキーホラー開幕!
お話はまあB級ホラーの典型なのですが、なんせ初演は1973年ですからね。これを受け入れたロンドンのみなさんはすごいと思いますよ。もちろんリチャード・オブライエン天才!
いのうえ演出なので、映像とかうまくコラボしてありました。個人的にあまり映像が出過ぎる演出は好きではないのですが、あのチープさとこの作品が合っていたように思います。
笹本玲奈・中村倫也のジャネットとブラッドもよかったです。特に笹本玲奈ちゃんのあの変身っぷりが見所ですよねー
・・・まあここまでいろいろ書いてきましたが、もうここで吹っ飛んだ!
怪優・古田新太の演じるフランケン・フルターの登場!
何も言うことはありませんわ。古田さんすげー!
実は私、初演のティム・カリーのインパクトがあまりにも強く、日本人で彼を演じることができる方は現れないのではと思っていたフシがあるのです。ローリーもよかったけど、ちょっと違うというか線が細いイメージだったので。それが古田さんのフランケン・フルターを見たら、もう何て言うか、一目見ただけでもう納得というか、有無を言わせないオーラが感じられたというか、要は参りましたっ!って感じ!!一発でノックアウトでした。古田さん、あの難しい役を自然に演じておられるわ~オネエ入ってる入ってる(笑)そして歌がまた素晴らしい~あの歌唱力とカリスマがあるからこそ、あんだけ無茶しても愛されるキャラクターなんだろうなあ。すべてを内包するカオスの体現を見た気がいたしました。
前半はほぼ原作通りなのですが、後半がかなりいのうえ演出で変わっています。すごく分かりやすくなっててびっくりしました。コロンビアの立ち位置がこんなにすっきりするとは!往年のSFなので微妙にわかりにくいところも多いロッキーホラーなので、こんなに分かりやすくていいのか!?とも思ったけど、そのへんが新感線テイストなんだろうなあ。演出のテンポもよく、現代風アレンジに成功していると思います。フロアショウのプールをああいう形に変えるのもありなのねー。うん、この方が自然・・・と思いつつ、あの訳のわからなさも捨てがたい往年のファンがここに(笑)
ROLLYがエディってちょっとびっくりだったのですが、イヤー格好良かったですよ、エディ。ギターの見せ場がとてもあって、ロックミュージカルの面目躍如といったところでした。かわいいエディってのもありなのね。ナレーターの藤木孝さんは日本版初演を演じられたそうで(これは今回初めて知りました)だからあんなに生き生きと・・・!と納得。もちろんドクター・スコット右近さんも素晴らしかったですよ。でもあの博士の変身っぷりを期待してしまうと、もう右近さんの時点でネタバレしてる気がする・・・まあしょーがないか。
もうラストのゴーインホームがすごくよかった!そしてサイエンスフィクション・・・お正月からいいもの見せてもらったなあ・・・
ラストのエンディングはもちろんみんなで「タイム・ワープ!」でした。あああ、大分振りを忘れていて踊りきれなかったです。ちなみに古田さんのかけ声は「まだまだ正月気分だぜ!」で盛り上がりまくりでした。ローリーのギターもお正月バーション(「年の初めの~」をアレンジして弾いてくれたの)。すごいなあ、私あんまり詳しくないけどそれでも「すごいなあ」って演奏でしたよ。
古田さんたちは「これが博多最後の夜」だそうで(明日はマチネのみ)、すごい気合入った舞台でした。
なんだか春から縁起のいいものを見た気分です。うん、がんばろっと!
・・・帰ってCD聴いたんですが「フランケン・古田ー」って歌ってるよね・・・マジェンタ?
そう思ったのは私だけでしょうか?(笑)
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