赤江 瀑「美の世界」展
午前中、やっと赤江 瀑さんの展覧会に行けました。
作家の赤江 瀑さん、「ニジンスキーの手」などで有名な方ですが、地元下関出身・在住の作家さんでした。亡くなってちょうど1周年というので有志の方が企画され(古川薫さんが実行委員長)、下関市立美術館で開催されたのです。これ、明日(日曜)までで、もっと早く紹介できればよかったのですが、本当によかったですよ。入場料取ってもよかったと思います。
wikiよりですが
1970年 「ニジンスキーの手」を『小説現代』に発表し、小説現代新人賞を受賞。
1972年 山口県芸術文化振興奨励賞を受ける。
1973年 『罪喰い』で直木賞候補。
1974年 『オイディプスの刃』で角川小説賞を受賞。
1975年 『金環食の影飾り』で直木賞候補。
1983年 『海峡』『八雲が殺した』で泉鏡花文学賞を受賞。
・・・とすごい方なのですが、私がもの心ついた頃というか、そういう本を読むようになった頃、周南の方にいたせいか、それともあまり賞とかに興味がなかったせいか、恥ずかしながら作品を全く読んでおりません。
ただ、今回は「書」の展覧会だったというのと、先週櫂のメンバーが「すごくよかった」というのを聞いていたので、行ってみました。そして本当に後悔!もっと早くに行っておくべきだったというのと、ちゃんんとこの方の作品を読んでおくべきだったと思いました。
まず書は私は素人ですが、素人目から見てもすごい作品、作家の余技ではありません。味があるので、美術作品としても見られるくらい。実は出品者の方に知り合いの方がいらっしゃったのですが、その方のことを考えて書くことばを考えられてることと、書体がすごく合っているのがすごかったです。
画像は入口でサインの一部しか映ってませんが、なんとなくわかっていただけるかなあ。
下関のラウンジなどの飲み屋さんで、赤江さんの書のかかっているお店もあるので、行かれたときは是非ご覧になってほしいなあ。田部高校のは行けば確実に見られるけど、あれはちょっとお堅めなので、のびのびと漢字かなまじりの書の作品をご覧になっていただきたいです。(こういうのわかるのは「とめはね」を読んでるおかげだなあ。)
それから作品の一部が紹介されていたのですが、文体がすごい私好みだった・・・。「海峡」とかすごくよくて、全文を見たいと思ってしまった・・・でも現在ほとんど中古ばかり・・・密林の中古ロープライスしかないかしら。
いろいろ不勉強な自分に反省多し。
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